[コメント] ブルックリン横丁(1945/米)
このペギー・アン・ガーナーへの演出は良いですね。彼女の父親を思う気持ちがビンビン伝わって来て心揺さぶられる。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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エリア・カザン監督作の中では一番好きだ。このカザンは悪くないと思う。ドロシー・マクガイア演じる母親とジェームズ・ダン演じる父親の2人だけのシーンになると、途端にカザン特有のわざとらしい臭い演出が連続するのだが、ペギー・アン・ガーナーが絡むシーンはとても瑞々しい。このペギー・アン・ガーナーへの演出は良いですね。彼女の父親を思う気持ちがビンビン伝わって来て心揺さぶられる。恥ずかしながら、後半はさめざめと泣いてしまった。
しかし、カザンの演出の良さ以上にハリウッドのスタジオシステムの素晴らしさを痛感する映画と云えよう。特に、照明・撮影の的確さ!クリスマスのシーン。アパートの部屋の窓から見える雪の造型。どの部屋の窓からもコンコンと降りしきる美しい雪が見え実に感動的だ。また、身ごもったドロシー・マクガイアが倒れ、ペギー・アン・ガーナーが一人で看病するシーンは打って代わって土砂降りの雨。このシーンでの照明による不安感創出も絶品。このあたりだけを見ると、この映画と同じ監督が2年後に『紳士協定』という大愚作を撮るとはとても想像できない。:-P
#同じアパートの階下の住人役でメエ・マーシュが顔を見せる。
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