[コメント] テルマ&ルイーズ(1991/米)
「女性だから出来た」とかのセリフは全てに当てはまらないし大雑把過ぎるから、その言葉は無用な飾りでしかない。「人間は強い」という前提で進んでいたはずの旅に訪れる結末のショボさと、リドリー・スコットの人間観察能力のダメさというゲンナリ要因に腹が立った。
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映画を見終った人むけのレビューです。
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男女平等だということで、何から何まで男性が演じた過去の遺物を女性が演じて塗り直さなくてもいい。何が強みで何が弱いのか、その点をもっと掘り下げて話を展開していただきたかった。そのもっと掘り下げて練って作った作品がはじめて女性賛歌となりえるのではないだろうか。
この作品は自立してないなってない作品だろが。おいおい。
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女性の蓄積された膨大な鬱憤、そこからくる大胆さをクローズアップしたのだから、何故にオチがああいうのにしてしまえるのか不思議だ。人によっては、あれはあれでこの作品にはフィットしているのかも知れないが、私の目にはどうしょうもないほどの男尊女卑にしか見えなかった。
女性の脳幹は男性の脳幹より太いのだから、もうすこし生に図太く描いて欲しかったし、あのテルマとルイーズに相応しい結末は図太さがにじみ出ていなければ浮かばれない。
嗚呼、安直な飛びオチは安直すぎて開いた口がふさがらない。脳みそをフル回転させない人間が作った映画は得てして駄作だってことだ。
リドリー・スコットのバーカ。胸くそ悪い映画。
2003/6/2
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