[コメント] 風と共に散る(1956/米)
ふわ〜。映画ってこんなに面白くてよいのだろうか。誇張でなしにすべてのカットが衝撃的だ。そして巻頭、映画史上最高速(と云ってしまいたい)で暴走するロバート・スタックの自動車が端的に示すように、これは圧倒的な「速度」の映画でもある。あっという間の結婚! かと思ったらもう一年経ってる!?
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ただこれ一作のみをもっても、ダグラス・サークが「メロドラマの巨匠」などという物分りのよい肩書きには収まりきらない異形の才能であることを痛感するはずだ。ドロシー・マローンが川辺で往時を思い出すシーンの、その水面。青さとも透明さとも懸け離れたそれがどうしてあんなにも美しいのだろうか。あるいは横殴りの風。屋敷の中にまで吹き込んで木の葉を舞わせている!
さて、この映画のすばらしいところをすべて列挙するなんてことはどだい不可能であるのだから、とりあえず決定的な箇所を一点だけ挙げるとすれば、私はやはりロバート・キースの階段落下とマローンのクレイジーなダンスのクロスカッティングを選ぶ。まったく、よくこんなことが思いつく! そして実行する!
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