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[コメント] アルマゲドン(1998/米)

これを見て泣いた彼女と価値観の相違を理由に次の日別れました(爆)。
ヒエロ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







あまりの短絡思考に開いた口がふさがらない。 愛とか友情とか言う前に、「障害は問答無用で排除する」という発想を止めて欲しい。そんな輩に、愛とか友情をテーマにする資格はないと思う。

主人公が命と引き替えに発破をかけるヒロイズムにしても、アメリカ中流を意識した安易さが透け透けで、見続ければ続けるほど、僕の意識は冷めていった。

自分がスイッチを押すのは、ある意味簡単で安直で、結果的に自分さえOKならOKじゃないの?。「娘の恋人を信じた」というご意見はご無用。そんなの当たり前。娘の恋人は、主人公は鼻からライバルとして十分信頼していますがな。認めたくなかっただけでしょ。

妖星ゴラス』を見習いたまへ。

本当の犠牲とは縁の下の力持ちじゃないのか? もう戻れないと覚悟したからこそ「後は頼むぞ」との想いを一途に、妖星のデータを人類に送り続けて死んでいく先発隊。あとに残った人たちを信じられるからこそ出来る行為だ。他を信じてこその愛とか友情でしょう。 「人類だけじゃなくて、地球全体を救うのなら、地球そのものを動かしちゃえ!」っていう、当たり前すぎて、とんでもなく突き抜けた発想の前には、ハリウッドスケールも形無しだと、僕は思う。

僕は、この映画に平均よりも高い評価を与えている人たちを否定しているわけではないので、誤解の無きよう。人それぞれですから。 ただ、僕は、将来を考えた真面目な交際相手としては、この映画を見てすぐに反応した素養の人とは、続けられないと思ったまでです。

一緒に暮らしていくからには、情熱や信頼や見えない犠牲や八方丸く収める努力が必要だと思っています。少しくらいの障害があっても、乗り切らねば。 自分で発破のスイッチを押すのは、僕にとっては何の犠牲でも信頼でもない。 障害を排除するだけなら、その先は破綻が待っていると思いますので。 人生は、山あり谷あり。「地球さえ動かそう」という想像力がなきゃ、人生一緒にやってけないし、やりたくもないというのが、僕の価値観というだけです。

(評価:★1)

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このコメントを気に入った人達 (10 人)荒馬大介[*] ALOHA[*] 茶プリン minus-zero[*] [*] googoocat[*] すやすや[*] kenichi hideaki[*]

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