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[コメント] ワンダフルライフ(1998/日)

「お涙頂戴もの(tearjerker)」としてみれば平均点。でも、「1つだけを選択」することにより、ばっさりと捨てられてしまう人生って一体なんだろう。
カフカのすあま

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







いい思い出も、悪い思い出も、両方あって人生なので、無理やり「もっとも印象深い一瞬」を選ぶために切り捨てられる残りすべての人生の出来事に、私としては思いを馳せたいわけで。ううん。

それよりなにより、ビデオ映像が全人生分あるのに、あえて映画をつくる必要性とは?現実味がないというか、記憶は風化するものなので、記憶を頼りに映画をつくりたいなら、あんなビデオは逆に保存してはならないのでは。

人生苦あり楽あり、いろいろ混じって艱難辛苦、闇の中のひとすじの明かりともいいましょうか、そんな情景のなかに極楽浄土があるのでは? 怖い絵と美しい絵が描いてある走馬灯をくるりくるりと回しながらあの世にいきたいよな。個人的には。

春日井のグリーン豆(だっけ?)のおばあちゃんが涙をそそる。あちこち、ぼちぼちたっぷり泣ける。だから泣けるだけ泣いてスッキリできるんですが、そんなわけでいまいちハートは温まらない映画だと思いました。

映像は相変わらず、ヨーロッパ的な色味が美しかったです。

(評価:★3)

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