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[コメント] 天使のはらわた 赤い教室(1979/日)

ポルノでありながら、主眼として描かれるのはプラトニックな愛だ。ロクデナシ男の一途な想いは純粋とも独りよがりとも言えるが、いずれにせよ悲しく、蟹江敬三の演技の説得力が僕の胸を打つ。
太陽と戦慄

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







当初のレビューでは生前の曽根中生監督のトークショーで得た情報を元に、「元々は希望のあるエンディングだった石井隆脚本を曽根監督が大幅に改変したらしい」「あの素晴らしいラストシーンがこのような英断によって生まれたのだと思うと感慨深い」云々と書いていたのですが、たまたま書店で「日活ロマン・ポルノ入門」という本を手に取り本作についての記述を読んでみたところ、この曽根発言が事実と異なるという関係者の証言が掲載されていました。

今となっては曽根監督のトークを生で聞けたこと自体が貴重であったと思うし、当該の発言は特に印象に残っていた部分なのですが、真偽不明な情報を元に書いたものを残しておくのは不適切と考えるため前レビューは撤回とします。もっとも、どういう経緯で生まれたにせよ大変印象深いラストであるという思いは揺らがないのですが。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)ぽんしゅう[*] 寒山拾得[*]

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