[コメント] 裏窓(1954/米)
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あーのさー、謎がないならないって言ってよー。本当に犯人なのかどうかを明確にしなかった理由を述べよ。述べよ、ヒッチ! そして最後がさらっとしてるのが狙いどおりなのは知ってるけど、どうせさらっとするなら揉み合いとかいらなくない?
この脚本の流れなら「実は違った」の方が自然だと思うなあ。最後に動けない主人公が襲われる(であろう事が確定する電話)、ああいうネタを使うなら、普通のホラーにした方がいいのでは。ひねってほしい時にひねってくれないんだよな。階段の足音とかいくら大げさに鳴らしたって、結局あんまり意味なかった気がする。うーん、これは俺の方に問題があるんだろうか。ヒッチの怖がらせ方に上手く乗れないのよ。最後の電話の時だけやたら興奮した。
随分昔なんだけど、ウンナンの『誰かがやらねば』ってバラエティがあってさ、それでウッチャンが犯人役で、のぞいてる主人公と思いっきり目が合うシーンとかやってて、コントでね。それがやったら面白いのよ。子供の時それ見て、オリジナルはさぞや凄いストーリーなんだろうって期待して、自分の中に既に「名作」として出来上がっちゃってたからいけなかったな。まさかこんなにシンプルな話とは思わなんだ。黒澤の『生きる』と同じパターン。「死ぬ直前に生きる意味を見つけた人の話」って概要だけ聞いて、子供の時から自分の心の中に名作を作ってた。いざ観たらら「そのまんまじゃん!」って。子供の時に観とけば良かった。悪い癖だ。
はあー、俺のせいなのかな。なんかやたら良く出来てるっぽい感じはするんだけど、フルに楽しめない。かなしいな。俺の中では「古すぎた」の一言しか出てこない。「私にとってヒッチは映画の醍醐味」とか何とか言ってみたいよ・・・。俺も仲間に入りてえ。イレテ。
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