ポパイを待っていたのは、マルセイユ市警の非歓迎の態度だった。

　何事も野放図なポパイ警部は、その態度に歯向かうかのようにマルセイユ市街を徘徊する。そして、シャルニエに捕らえられる。

　そう、マルセイユ市警にシャルニエ捕獲のおとりとして使われたのであった。ポパイに尾行をつけたのもその意図を隠すためだった。

　ここで、ポイント。

　ポパイがこの意図に気がついたのは、（相棒に答えたように）解放されてからであろうか？

　強制帰還を前にポパイは、相棒にこう言った。

　「君は俺に借りがあるはずだ。」

どうやらポパイが一枚上手のようです。