[コメント] 銀河鉄道999(1979/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
999の思い出は、それこそ星の数ほどあり、とてもここでは語りつくせません。 四年かけて少年キングに連載し、二年半かけてTVアニメを放映した話を、2時間強にまとめる。それも連載もTVアニメもまだ道半ばだった時期に、「結末」まで語られてしまう、というのは、ある意味掟破り。
結局、連載もTVアニメも、「映画」の結末に沿うような形で語られることになった。そこに至るまでに、熟考を重ねただろう。
子供だった私は、「原作原理主義」であり、TVアニメではそれこそ原作マンガを「一言一句変えてくれるな!」ぐらいの気概で見ていました。大人になってからは、ストーリーに手を加えることは、一話完結の30分アニメを作るために必要な事であり、ちゃんと内容のある話に仕上げてあって、感心させられました。
そんな時期に「映画」が封切られ、鉄郎は10歳→15歳ぐらいに成長し、本来まだ知るべきではない「結末」が語られたことに、面食らいました。とはいえ、その中でもメーテルは美しく、謎めいて、憧れで理想の女性でした。
そして今になって「ドルビーシネマ」という形で40年以上ぶりに、映画館でメーテルに再会しました。メーテルっていったい何歳?かは知りませんが、見た目の年齢を自分が超えた今でも、少年時代の心持ちで、メーテルと共にアンドロメダまて旅をしました。夢のようですね。
あらためて観てみると、鉄郎の一人称が「俺」でビックリなのと、人気キャラのハーロックやエメラルダスは、「出番を作るための、取ってつけたような出番」と言えなくもないが、その中でもアンタレスとクレアが良かったです。メーテルとクレア、両手に花の鉄郎、羨ましいぞ。
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