[コメント] アイコ十六歳(1983/日)
まだ富田靖子のナチュラルな演技は開眼していない。コメディシーンも、ペーソスシーンもその中心に在るのはコミック的演技のアイドルでしかない。
画面上に現われるフキダシ、効果線などコミック映画としても陳腐な表現だ。映画でコミックをやるにしても、真剣にやってほしいと言いたくなる。二十数年前の作品とはいえ、その頃コミックは独自のリアリティと価値とをガッチリ掴んでいたのだ。「死」という重みあるテーマすら、この映画では確実な価値を勝ち取ってはいない。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (2 人) | [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。