[コメント] 勝手にしやがれ(1959/仏)
ブチブチ切れる編集がこんなにも心地よいとは! 映画史上に残る最高にダサい結末。 ゴダールのファンに怒られるかもしれないが、このB級映画魂はタランティーノに通じる。
ゴダールって登場人物の立ち位置にこだわりがある。セバーグ&ベルモンドが並んで歩くシーンでも、場所が変われば立ち位置が変化する。 移動撮影の上手さは、彼らヌーヴェルバーグ世代が敬愛するヒッチコックを見習っているのでは?
ストーリーは実に下らない。警察に追われているにも関わらず、「変なアメリカ女」のケツを追い掛け回すチンピラの話。 随所に入るB級ハリウッド映画へのオマージュが、「B級映画好き」を自認する私のハートに熱く訴えてくる。
空港でインタビューを受けている大物作家役で、敬愛するジャン・ピエール・メルビル監督が出演しているのも嬉しい。写真で見るとコワモテな風貌だが。グラサンを外すと意外と優しい目をしたオジさん。女気のないギャング映画ばかり撮っていた監督が、女性観&恋愛観を語るところも面白い。
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