[コメント] レベッカ(1940/米)
マンダレイの屋敷で、廊下越しに捉えられる開かずの「西の部屋」の扉、その前に侍る犬、それをカメラが捉えるだけでサスペンスな空気が漂う。もちろん傍らにジュディス・アンダーソンの存在を否応なく意識させられるからこそなのだが。
一度たりとも画面上姿を見せることのないレベッカの名前がくどいくらい連呼され印象付けられるのに対して、終始画面に出ずっぱりのヒロインの名前はけっして呼ばれることはない。その対比がもたらす違和感が不穏な空気を創出する。
オチが貧弱なのはヒッチ映画ではいつものことだし、それはそれで構わないが、終盤はあまりに科白で説明しすぎ。ダレる。
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