[コメント] 日本沈没(1973/日)
橋本忍の脚本に泣け!丹波哲郎と一緒に泣け!
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
『日本沈没2006』を劇場鑑賞同日、本作を改めて見直し評価上げる。 比べてみると際立つ。圧倒的な絶望感。熱い。
以下、熱く語る俺。
「どんな話なの?」
「いいかよく聞け。日本が沈没するんだ!」
「そんなのタイトル見れば分かるって」
「しかもそれを回避できないんだ!」
「分かってるって」
「そこで海外に移住させようということになるのだが、人口は1億1千万。数十万人のパレスチナ難民ですら深刻だというのに、そんな数の人間を受け入れられるかって話になるんだな。福井晴敏はこれを母子別れの“浪花節”と評したが、まさに母国、母である国とその子供である国民が別れる物語なのだ。“民族とはなんぞや”という話なのだ!」
「ツバ飛んでるって」
「まだ成熟していない島国の日本民族が百戦錬磨の外国人の中で生きていけるのか、1億人の流浪の民と成り果てるのが関の山ではないのか、そこで“座して死を待つ”という案まで出てくるのだ。いいか、よく聞け」
「聞いてるよ」
「それを聞いて丹波哲郎が泣くんだよ。あの丹波哲郎が目に涙を浮かべるんだよ・・・」
「なんで一緒に泣いてんのよ。バカじゃない。で、沈没するところとかどんななの?」
「ピカピカッ!ドカーン!ドカーン!」
「なにそれ?」
「中野昭慶特撮って、だいたいこんな感じだから」
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