[コメント] どこまでもいこう(1999/日)
「ウンコ、チンコ、シッコ」の3種の神器を駆使する男子小学生という、この世で最低の生物が綴る「大人のための子供映画」。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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男子小学生と言えば「ウンコ、チンコ、シッコ」と相場が決まっているが、『どこまでもいこう』に登場する男子小学生は「無邪気な子供時代」を体現するだけじゃない。残酷だったり、不安につきまとわれていたり、意外と醒めた目で世界を見ている子供たち(特に主人公・明くんがいい)がいる。「そうそう、子供の世界って結構シビアなんだよな」と思わずもらしちゃう、ドキっとするぐらいのリアル。
マブダチである明くんと光一くんが、拾った一万円札を半分に破って互いに持ち合うところなんか、なかなかステキなシーン。ラストで、明くんが好きな女子(「じょし」・・・なんていい響き)と丘で並んで座ってるところなんか、なかなか「恋愛映画 してる」じゃん?とオジサン感激しちゃったよ。でも、この映画って実際子供が見てもあんまりリアリティを感じないんじゃないだろうか?
大雑把に言って、子供映画には「子供のための子供映画」と「大人のための子供映画」があると思うが、これはおそらく後者なのだ。「紙ヒコーキ」「ロケット花火」などのキー・アイテムも、いかにも大人が捏造した「ステキな思い出アイテム」と言った感じ。だから、リアルはリアルでも、後ろを振り返ることで初めて実感できる「リアル」。
きっと過去は過ぎ去らないのだ。
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