[コメント] アニー・ホール(1977/米)
派手な映画しか知らない高校生の僕にはカルチャーショックな映画だった。身長低くてハゲで、人見知りで、色白でいかにも喧嘩弱そうで・・・ダメダメな主人公なのに女にモテる。これはいったいどういう事なんだろう?
ハゲを堂々と売りにしている俳優さんなんているだろうか、それが当時高校生の僕にはなぜか格好良く見えてきました。
真似ました、本気でウディ・アレンになろうとしてました。フロイトの本も買いました、ユダヤ人についての本なども買ってみました。ジャズが好きそうなのでCDも買ってみました。フェリーニの8 1/2も観ました。バスケも観てみました。しかしどれもこれもさっぱり分からなかったです。
「それじゃあファッションだ!」という事で、今時高校生が絶対履かないだろうチノパン(カーキ色)を買い、これまたモッサイ柄のネルシャツをちゃんとズボンにきっちり入れ、その上に軍用のジャケットを着て完成でした。学校の先生みたいなファッションに軍用のジャケットが違和感があり、どうにもこうにも似合わなくてすぐ止めました。ありえない格好でした。
その後、ミア・フォローとの養子となんか肉体関係にあったらしいとの話を聴き、「なんだよ!本当のエロハゲ野郎じゃん!」とプッツリ観なくなりました。
そんで最近BSで放送しているのを十何年ぶりに観ました。大変面白かったです。作品とは関係ないのですが当時の僕を思い出しました。「ああ馬鹿だな、なんであんなに一生懸命真似たんだろうか」なんか恥ずかしくなりました。けど「若気の至り」ってヤツでしようか、いい思い出です。
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