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[コメント] 200本のたばこ(1999/米)

80年代→
prick

 この映画は一夜の物語を描いた青春群像劇。

 同じ一夜の物語と言えば、真っ先に思いつくのが『アメリカン・グラフィティ』だろう。舞台は62年、迫り来るベトナムの足音。底抜けに明るく自由を謳歌しているように見える若者達も、実は「現実」に支配されている。それが在るが故、若者達の一夜は儚くも美しく輝く。

 一方、『200本の煙草』の舞台は81年。若者達はファックにイかした一夜にするため、若者達はファックする相手を捜し、ファックした相手と朝を迎える。底抜けに明るくて、楽しいのだ。ベトナムも何もない。目の前にあるのはファック相手と楽しく明るい現実。

 ラストでタクシードライバーが言ったセリフが象徴的だ。

 「人間肩肘張らなきゃ、誰でもハッピーになれるのさ」

 実に対照的な二つの映画。楽しくて儚くて美しく切ない前者と、楽しくてオバカで底抜けに明るい後者。もちろんどちらがイイも悪いもない。だが、ハッピーであるだけの生活が人をハッピーにさせるかといえば、必ずしもそうじゃない。

 80年代のアメリカは誰でもハッピーになれる時代だった。「死」と向き合わなければならない現実もなく、運命にイエスと言える時代だった。若者達もそのことをよくわかっていたのだろう。低成長経済も合わせ、社会的閉塞感に包まれることになる80年代のアメリカ。

 87年、それが一つの形となって現れる。

 ガンズ&ローゼスのデビューと若者の熱狂的に支持。

 社会的閉塞感が新しいヒーローを欲したとは考えられないだろうか?

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 みんな評価が辛い・・・。

 個人的にこの手の映画は好きなので☆☆☆☆☆。

 禁煙してても吸いたいよう。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)ミュージカラー★梨音令嬢[*] ナッシュ13[*] Linus[*]

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