[コメント] 機動戦士ガンダム III めぐりあい宇宙編(1982/日)
オーギュスト・ルノワール画集の担当者を驚嘆させたという安彦良和の神業的デッサンが円熟期に達し、アニメ界屈指のフェロモンを発していた頃の傑作。アムロが、セイラが、シャアが、そしてララァが躍動し輝きを放つ。人物とメカニックの漫画的色気はいまだに後続の追従を許さない。
TV版のファンが一日千秋の想いで待ち焦がれた、安彦御大によるガンダム第3部の全面的なリメイク。これを前にしては、さすがに原作至上主義の小生も考えを曲げざるを得ない。この画面こそはCGならぬ人間の腕が創り上げたリミテッド・アニメーションの頂点である。
ただし、TVそのままで描きかえられることのなかったミライ、スレッガー、ドズルの歪んだ顔が哀しさを誘うことは付記せねばなるまい。
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