[コメント] 黒い瞳(1987/伊=仏=露)
恋愛が人生を変えたのに、人生を恋愛に賭けることはできなかった男の話。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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人生も、恋愛も、ほんとうにやるせない。 ロシアの美しい風景と、美しい人妻、美しい恋・・ すべてが「黒い瞳」一点に凝縮されて、きらきらしている。
でも、人生はそれだけがすべてでなく、そこで終わりになるわけでもない。
マストロヤンニの、尊敬すべき軽薄さが、なんてこの話を存在感のあるものにしていることか。妻役があのシルバーナ・マンガーノだとは、パンフレットを読んではじめて気づいたが、彼女の突然の泣き顔は、彼でなくても、心に痛い。
恋愛が人生を変えて、でも人生は恋愛に賭けられなかった、というところが、何度考えてもせつない。
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