[コメント] ラジオ・デイズ(1987/米)
昔の曲を耳にするとよみがえる想い出。誰にでもあるはず。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
もちろん私だってテレビ世代だ。だけど受験勉強の合間に親の目を盗んでラジオの深夜放送をむさぼる様に聞いた経験がある。
ヒット曲はラジオで覚えた。
笑いのセンスもラジオで磨いた。
映画の知識(知識だけ)もそう。新しいこと楽しいこと、いろんなことを教えられた。
悲しいニュースも知った。御巣鷹山の日航機事故第一報をリアルタイムで聞いた。
小学校の保健室で偶然聞いたラジオ。向田邦子の訃報を伝えるものだった。
楽しかった時、悲しかった時、辛かった時、恋をしていた時・・・
ラジオでなくとも、音楽でなくとも、それに触れるだけでその頃の記憶がよみがえる、そんな宝物が誰にでもあるはず(このサイトでは映画がそれに当たるコメンテーターも多い)。
アレンはそんな自分だけの宝物を詰め込んだおもちゃ箱の様な映画を作ろうとしたのではないだろうか。だが、単なるお涙頂戴郷愁物を狙った訳ではない(お笑いは狙っているが)。
自分だけのヒーロー。だがヒーロー自身は知っていたのだ。自分は歴史に名を残さない人間だと。だから、せめて僕らだけは忘れない。自分だけのヒーロー達を。自分だけのあの時を・・・
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