[コメント] アメリカン・ビューティー(1999/米)
面白うて、やがて悲しき。「こんな映画、一番怖い映画言いますね。人間の心理描いて怖かったですねー。はい、それでは、さよなら、さよなら、 さよなら。」
みんなー、まともじゃないよー。まともなやつはまともなことしてないし、まともを追及してるやつは、全然まともじゃない。
だから、一人一人ぺろり、ぺろりと化けの皮はがれていって、誰がまともに近かったかわかっていくじゃん。そこんとこ、面白すぎるよ。(って、まともじゃないやつは最初からそう描いてあるけどさ。)
「アメリカンビューティー」って、アメリカ社会で強調されてる美質のこと。「勤勉」「家族愛」「正義」「成功」...すぐ思い浮かぶものがあるじゃん。これやってるのが「まとも」って見られるのさ。
あ、もちろん、「アメリカ的美質」に一番遠いやつからまともだよね。これ、わかるよね。(ケビン、偉いよ)
この映画って、ほんとに世紀末の映画だよ。バブルに浮かれて、誰もが踊っていたとき。2000年問題でテクノロジーがこけにされていたとき。何でもありの一瞬だったね。
9月11日のあとは、もうこんな映画作れなくなったよ。
ほんと、アメリカも21世紀に突入しちゃったね。
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