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[コメント] 曽根崎心中(1978/日)

「行動原理は愛」の究極形。現代版で言ったら『失楽園』か?落ちたもんだな。
ピロちゃんきゅ〜

ちなみに、普段ほとんどシネスケに来ないうちの奥さんが、(半分むりやり)一緒に見てくれたんだが、前半見てて一言「これはスチュワーデス物語か?」と言って、雑誌を開き、読みながら映画も見るという暴挙に出ていた(と、言っても自分なんか仕事しながら見てたりするのが多いんだが…)。ある意味、母さんと同じ感性を持っているのか?とチョット勘違いしたりなんかして(ちなみに彼女の過去最高の映画は『E.T』だそうです)。最近、映画の話はお互い噛み合わない事がなんとなく判って来たので会話しないようになっている。最近オレが借りてきた映画はことごとく評価が低いらしい(例えば『カビリアの夜』『黒猫・白猫』など)でも、『アメリ』はもう行ってるんだよな。「君には似合わない映画だよ」だと?くしょー、なんか何故だかくやしいぞ。オレという人間を型にはめてるな?

ところで(無理やりな展開)、先日、借りてみた『ミスター・ミセス・ミス・ロンリー』という原田美枝ちゃんきゅ〜の映画でも宇崎さんがけっこう渋い…というか、役に合った演技をしていて、この頃の竜童、やるなぁという感じ。なかなか良い。ゴジモギのふぬけた演技をなんとかしてもらいたい所だ。セリフは昔から棒読みな感じ。でも、それが彼のキャラクターだな。あんな器用さのかけらもない感じの喋り、表現が宇崎竜童。そういえば音楽もそうであった。器用さのかけらもないロックンロール。有名になりたい!っていう気持だけが聞こえてくる音楽。もともと彼は地がそうゆう人なのかもしれない。もっとも、今回の宇崎は、監督の演出なんだろうけど、やけに気合いっぱいで、確かにスチュワーデス物語の風間先生かと思うぐらいだ。でも、対する梶さんもいっぱいいっぱいな感じ。最初から「死ぬ」しかないみたいな精神状態の演技で、ちょっとアレだな。異常だな。有名な原作であり、タイトルからして心中するのがバレバレなわけだから、たいして気にはならんけど。この前半の大仰な教官とぐずでのろまなカメの駆け引きがあるから後半のめり込ませる要因なのかもしれんが…。

そんな梶さんと宇崎さんの演技だったが、実はなんだか、そんな演出がどうのとかよりも、なぜだか、梶さんの言葉ひとつひとつが愛しく聞こえる。自分でも「はて?」と思ったら、なんのことはない。先月、ピロ様の舞台で『四谷怪談』を見てるんだが、その言葉じりと全く一緒だからだ。江戸時代、関西方面。そんな大雑把な背景とはいえ、時代考証はだいたい一緒なのだろう。「わいなぁ」とか「しりゃさんせ」とか、狂おしいほど棒読みにせざるを得ないような言葉たち。もっとも、表現自体は梶さんの方が上手であった。あぁ、ごめん、ヒロスエ。けなしてるんじゃないよ!ちょっと、ほんのちょっと!セリフを言うのにアップアップだったなぁ…なんて。あぁ、ごめん、きりが無い!まぁ、そんなわけで、見終わって、考えてるうちに、梶さんの言葉が、どんどんピロさまの言葉の記憶に摩り替わっていっちゃって評価アップ!なんて事になる前に終わろう。

ぅおっとっとっと。実は今回、レビューの軸は「油屋」だな!と思って書き始めたんだが?うおっとっとっと。文字が多すぎてここまでは来れないわい。がははは。うおぉっとっとっと。ここがワシは最高じゃったがのぅ。がはははは。うおっとっとっと…これがオチでいいんかい?

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (5 人)ジャイアント白田 けにろん[*] ボイス母[*] torinoshield[*] ぱーこ

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