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[コメント] ヴァージン・スーサイズ(1999/米)

自信をもって言うことのできる、お勧めしない映画。
グラント・リー・バッファロー

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







雰囲気だけで流したり、写真的な構図でつなげるのも勝手だが、それなら別のテーマを選んで欲しいと思った。観にいかなければよかったのだが、「スーサイズ」という言葉に惹かれて、観にいったのが運のツキだった。

別に、自殺というテーマを扱うからといって、結論が生の方向に向かう必要はないと思うし、なんとなく死なせることだって、一つの表現ではある。例えば、『M★A★S★H』の自殺の歌とかなら皮肉と受けとれる。しかし、この話での自殺は、少女達の不可思議さ、可憐さを損なうことなく封印させる役割しか担っていない。少年たちは引き立て役、太鼓持ちなだけ、人間味は限りなくゼロに近い。だから、それがフィードバックして返ってくることがなく、肝心の少女たちの魅力は一切漂ってこない。お人形さんのような、少女たちのイメージを守りぬきたい、少年たち=監督の妄想だけで彼女たちは殺された(自分で死を選んだのではなく)のではないだろうか。

いくらキャロル・キングをかけられたって、騙されません。流されません。

予告編や男女の抱擁シーンなど、惹かれるものもあったが、今はそれも腹立ちを思い出させるだけ。

この作品を好きな人には申し訳ありませんでした。

(評価:★1)

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