[コメント] アンドリューNDR114(1999/米)
もう一つのテーマ
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
奴隷解放の話だと思った。公民権運動とか。それなら200年の長さは妥当なところ。
始めにアンドリューが校外の家に配達されるところから、アンドリューを黒人奴隷と見てしまった。典型的なアメリカ中流家庭。病院や裁判所はそれなりに未来っぽくなってくるのに、家の中はいつまでたっても現代より少し前の作り。木の暖かさが強調された中流家庭。
そう思ってみていると、けっこうスリリングな展開。子どもに嫌われたり、奴隷のくせに能力があってその家の娘と感情的交流があったり。人権の無い奴隷が人間の権利を獲得する200年の過程が描かれている。ロボットに人権を認める(それが白人娘との結婚)裁判の裁判長が黒人女性だったりして、それなりの配慮を感じる。
アンドリューがいつ反逆するのか、とハラハラしていた。結局、ロボットが人間の権利を認められて、人間として死んでいく、という落ち着いた展開だった。
原作にはないんだろうが、人間の男と結婚して子どもをもうけロボットを愛し続けた女の人の話をこの淡々と時間の流れを追っていくだけの描写で見てみたい。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (8 人) | [*] [*] [*] [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。