[コメント] オール・アバウト・マイ・マザー(1999/仏=スペイン)
いろいろな母を登場させただけでなく、登場した人物それぞれの背景が凝っている分、散漫な印象。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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セクシュアリティの問題を絡めるのも良いけれど、「母というもの」と「セクシュアリティ」がうまく混ざってなくてそれぞれが我を張っているような物語に思えてしまった。
息子が事故にあった時の図は、息子から見た最後の映像のようであり、母が事故にあった息子を見ているのではない。母の姿が息子の姿を眺めているのではなく、息子はすでに肉体としての死を迎え、彼の意識だけがそこにあって母の姿を眺めている……、そんな映像だった。
いつもの生活から、何かが、誰かが、それだけが欠けてしまったとき、いつもの生活だからこそその欠けを強く意識してしまう。そんなとき、どこへ移動したって思い出は一番近く心の中にあるものなのに、その場所を離れたくなるのはなぜなのだろう。「今の自分」を知らない場所へ行きたくなるからだろうか。
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