[コメント] 座頭市物語(1962/日)
幾多の死線を潜り抜けてきた本物の強者のみが知る、戦いが持っている虚しさや馬鹿らしさが良く表わされていました。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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仕込み杖をもち、無類の強さを持ちながらも武器を振るうことは極力避け、心を分かち合った人に自らの手で引導を渡し、戦いが終わって馬鹿騒ぎするやくざどもを大声で一喝する。
別れの悲しさや刀を振り回して得られるもののくだらなさを良く知っている言葉や表情をリアルに体現した勝&天知の両雄の演技は言うことがありません。
この作品に登場した市と比較すると、ビートたけしの「座頭市」に登場した市は刀を無為に振り回す殺人マシーンにしか見えません。
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