[コメント] ミッション・トゥ・マーズ(2000/米)
結局、「引用」だろうが「オマージュ」だろうが、映画としておもしろければそれでいいわけで、そんなことは「ヌーヴェル・ヴァーグ以降」の常識。なのだが・・・
元々、デ・パルマなんて「引用」のカタマリのような映画ばっかり作ってきた「映画キチガイ」なのだから、だれ一人として彼に「新しい発明」なんか期待しちゃいない(少なくとも、僕はそうだった)。ただ、これまでだったら、その「引用」の果てにデ・パルマという「俺」、映画としての純粋な快楽みたいなもんがあったんだけど、いくらなんでもこれは、統一感がまるでなくスキゾフレニック(分裂病)状態。
その結果、「引用」という意味では最も「デ・パルマ」的な作品であるにもかかわらず、映画の核に「デ・パルマ」を感じない、というある種不気味な映画になってる。
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