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[コメント] M:I−2(2000/米)

香港時代を期待して、どっちらけた気分になる。高いところで、鳩に小ばかにされながら踏ん張るトムは、まるで逆上がりの出来ない小学生のようだ。
kiona

 お門違いならぬ、お鳩違い。まさかの十八番の誤用が、いかにジョン・ウー映画にトム・クルーズがミスキャストであったかを証明していた。あれがチョウ・ユンファであったなら、鳩たちは殺気に恐れおののいて飛び上がるのみ、二度とは戻ってこない。鳩に小ばかにされるような“男”じゃ駄目なんです。鳩に逃げられるような

 “漢”

 じゃないと、ジョン・ウー映画は。

 仮にあれがレスリー・チャンだったら、全く同じように撮って、鳩はジョン・ウーの意図どおりに機能したと思う。

 ジョン・ウー演出は、チョウ・ユンファジョン・トラボルタのようなどっしりした恐竜タイプの大男を、小賢しいスパイなんかではなく、生活感のある刑事かヤクザに仕立て上げるか、小男を使うならレスリー・チャントニー・レオンのような影のある孤独な猫タイプに限る。トム・クルーズは子犬のようで、最後まで馴染めませんでした。

(評価:★3)

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