[コメント] 君も出世ができる(1964/日)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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個人的に見処は、タクラマカン砂漠をつられて歌う雪村いづみと、終盤の夜の路上におけるサラリーマン群像ミュージカルの妙に陰惨なタッチ。他は温く、あっけらかんとした社畜宣言は愉しんでいいのか躊躇してしまう類のもの。
谷川俊太郎だからと有難がることはない。和製ポップスが退屈なのだ。やたら耳について離れてくれない歌詞が嫌いだ。撮影も地味。無論『鴛鴦歌合戦』のほうが全然優れている。
ラスト、会社に辞表を叩きつけたはずのフランキー堺が、特に脈絡なくただ高島忠夫の課長昇格のドサクサに紛れて主任で会社復帰するのがすごいし、なぜか田舎生活に誘っていた中尾ミエが一緒に喜んでいるのもすごい。こういう訳の判らぬ畳み込みは意図的なんだろうか。そうだとしたら凄いものである。
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