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[コメント] シーズ・オール・ザット(1999/米)

恋しくて』以来の正統派学園映画の傑作。なんだかんだ言っても僕がハリウッドを好きなのはこういう映画があるからだ。
ハム

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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もちろんイモ女が美人に変身するにしても中身がレイチェル・リー・クックでは少々説得力に欠けるが、ホンモノのブサイクだったら感情移入できますか?女性はともかく男子的には無理です。

ストーリーが陳腐なのも当たり前。奇をてらった展開は全く必要ない。ステロタイプなキャラばっかりでOK。なぜなら学園映画で真実の学園生活を描く必要などないからだ。幼きものには「僕の将来もこんなんやったらええなあ」と思わせ、老いたものには「私の青春時代もこんなふうであって欲しかった」と思わせるのがその使命なのだ。

そして本作は学園映画の王道をいくものでストーリーも単純明快、変にサスペンス仕立てにすることもなく、複雑な人間関係もカットして、ザックとレイニーの気持ちの変化に焦点を絞っているのが良いです。もちろん『キャリー』以来の学園映画の伝統である人気者をギャフンと言わせるというコンセプトが下地にあるのも重要。それがこのての映画の永遠のテーマなのだ。

もちろん二人の恋を応援する脇役達の手堅い演技も見逃してはならないだろう。こういうキャラが起承転結を作るのが学園青春映画なのである。

(評価:★5)

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