人間の描き方が余りにもギスギスしているのが辛くて、途中までは歯を食いしばって見ました。

最後の最後まで、ミンジという少女に好感を持つことはできなかったけれど、それはとりもなおさず、映画に登場した数人の大人たちと同じ感情だったのでしょう。

子供特有の世間知のなさを責めながら、やれ規則だ証明書がないとだめだと、そこの部分だけは大人扱いして、ろくに話も聞こうとしない。中途半端に首突っ込むなよ、と言いたくなるおっさんも登場しました（テレビ局のことを教えてはくれたけれど）。

田舎から出てきた頭の悪い少女の愚行を笑うのはたやすいけれど、せめて、子供から何かを尋ねられたら、ミンジのために一生懸命に知恵を絞った子供たちのためにも、きちんと話を聞いて、できるだけ適切に答えられる大人になりたいものだと思いました。

ま、余力があれば、やっぱり手助けもしたいし。