日本映画であそこまで出来れば特撮は充分過ぎる。それより内容に目を向けてほしい。夏休みの、何でも出来ちゃいそうな、永遠に続きそうなあの感覚が良く出ていると思う。もちろん無理もあるがそれなりに全ての事に理由づけがされていてぬかりはない。そう、突飛でも非現実的でもいいのだ。あれは子供の夢でもいいのだ。ある夏の出来事はそんなものなのだ。楽しいじゃない、そう考えると。

批判も多いみたいだけど、好きでなければそれでいい。でも好きな人には宝物のような作品なので、けなす必要もない。誰に作らされているでもなく、大人気の原作があるでもなく、巨匠でもなく、役者の人気だけに頼ったものでもない。そんな娯楽作品はなかなかないぞ。現代の日本には。