[コメント] ジャッカルの日(1973/米)
映画として迫真の完成度は間違いなし。でも、デューク東郷とくらべる以前にジャッカルは片手落ちだらけのうっかりさん。もし、ポリティカルフィクションやスナイパーというプロフェッショナルに全く関心がなかったら、ハラハラドキドキを心底楽しめたと思う。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
これがフレッド・ジンネマンの演出か! と膝を打つ場所は多いけれど、かといってラストではその達筆な演出が走り過ぎているように思った。
ジャッカルは厳重な警戒をくぐり抜けるために改造銃を用意。隠して持ち歩くことを優先し装弾数は単発に(松葉杖に隠すことは最後まで見せない →これも膝打ちポイント!)。
だからといって、プロフェッショナルがバックアップの武器を何も持っていないというのは不自然。装弾に手間取った彼は蜂の巣になってしまう。第一、プロなのに格闘系のワザは何も持ってなかったの?
それから……サブマシンガンで最近のワイヤーアクションばりに吹き飛ばされる描写も大ゲサ。
要はこの作品、ポリティカルフィクションとしてのシズル感よりも、ああいった作品世界全体の雰囲気で楽しませてくれる映画ということなのだろう。そのつもりで見ていたら、★4だったかも。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (2 人) | [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。