[コメント] ラスト・ショー(1971/米)
撮影が良い、役者が良い、そして物語は・・・。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
撮影が全般に良い。特に、金持ちの娘が男を誘い、ことに及ぶシークエンスは、光、陰影が素晴らしく、こういうシーンのベストの1本と評価したい。
役者も力演が多い。おいしい役と言えるのかもしれないが、夫婦生活が上手くいってなくて高校生の主人公と関係を持ってしまう哀しい女を見事に演じた(演出もよかった)クロリス・リーチマンが忘れられない。
物語は、さびれる一方の町の若者たちを描いているが、彼らにとっては町の閉塞なんて関係ない。ノスタルジーも関係ない。映画館のラスト上映‘赤い河’を観て主人公は言う「前に観たことあるよ」。気に入らなければ出て行くだけだ。ドゥエインは石油掘り、そして軍隊へ。ジェイシーは大きな町へ。
各々1ショットだけだが、サニーの父親、ドゥエインの父親が映る。子を見て、どちらも‘どうしようもない’という顔付をする。親には親の考えが有るが、子は当然(?)そんな事を聞く耳は持たない。それでいいのだろう。そんな風にして青春時代はいつも終わっていくものだ。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (2 人) | [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。