[コメント] 五条霊戦記//GOJOE(2000/日)
バトルが主題のエンターテイメントを成功させる4W1Hを逸した好例。
何の戦いか?
どのように戦うのか?
どこで戦うのか?
いつ戦うのか?
そして、何故戦うのか?
この映画は伝説の戦いを題材に選び、伝説の舞台を用意したが、それだけだった。
どのように? レベルが高いとは言えない殺陣をカバーする斬新なアイデアが見当たらない。
いつ? 漫画のように激しい展開には、でも決定的なものが欠けていたため、映画内時間の経過から置き去りにされた。
何故? これさえしっかりしていれば、観客を惹き付ける時間も空間も形成しうるのに、モチーフは薄弱としか映らない。
動機の見えないバトルほど退屈なものはない。比べものにならないほど圧倒的なアクションを見せてくれた『グリーン・ディスティー』だって、動機が大味で退屈した。ゴジラだって、怪獣同志の衝突に必然性がなければ退屈する。
映像スノッブが脚本を蔑ろにしては、和製エンタメの夜明けは遠い。
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