[コメント] グリーン・デスティニー(2000/米=中国)
収まるべき鞘を見出せない少女の剣の切っ先は何処へ向かうのか!?と思ったら、悲恋物語だったのねぇ。剣劇=京劇、重力と戯れる武闘=舞踏、感動的な金属音。〔3.5〕
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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なんてったって、それは映画である。
重力と‘戯れる’、その微妙な浮つき加減が、このうえなく楽しい。
(それを見ているこの目には、それはまさしく「重力」。だからこそ、楽しい。)
たとえば、竹林での武闘=舞踏。
あの落ちるか落ちぬかの危うい感覚そのものが、本当にエロティック。
京劇のように鼓膜を震わせる剣戟の音が感動的。
まさに地に足のつくようなつかぬような、あいの子の映画。
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付記:ヒロインの彼女にはもっと孤独で鋭利な求道精神を見せてほしかった。御師匠様(になるはずだった御仁)も、最期は「愛」に殉じてしまう(元鞘に収まる…?)。何か違う、違うなぁ…。‘東洋の奥義’はそんなに甘っちょろくはないだろう。
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