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[コメント] 第三の男(1949/英)

この映像とこの音楽とこのキャストと、そしてオーソン・ウェルズが言い放つ、原作にも脚本にもなかったアドリブの名台詞。 「500年のスイスの平和が何を生んだ?鳩時計だけだ。」ストーリーの凡庸さは差し引いても満点を献上。
AONI

チターのクローズアップで始まるオープニング、ニュースフィルムの様なウィーン風景、ハリー・ライム登場シーン、観覧車、地下道、地下から地上に突き出す指、そしてスクリーンからフェイドアウトしていくアリダ・ヴァリ・・・。オープニングからエンディングまで、登場人物の心情を現すかのような斜めに傾いたカメラアングルと光と影の洪水の連続。

白黒映像の極限を追求したような作品。特にC・リード得意の斜めアングルは、彼が発案者でないにしても、この映画以降の作品に多大な影響を与えていると思う。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (4 人)草月 CGETz[*] Curryrice[*] けにろん[*]

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