[コメント] 天井桟敷の人々(1945/仏)
しみったれ男と身勝手なおばさんの恋。あれだけゴタゴタと色んなセリフを並べておきながら…
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
現場を見られた奥さんには何も言えずに逃亡。しかもそこで終わり。
3時間、詩のような言葉の応酬だったが、しかし結局それらが全部空虚なもんだと分かる。単なる飾りでしかなかった。
奥さんとは6年一緒だと言ってたけど、その奥さんにもキレイなセリフ並べてたわけだ多分。そのくせ心の底では一目惚れでしかない女の人のこと考えてたんだからな。全くどうしようもない!
でもそのどうしようもなさというか軽々しさを楽しめる映画であることは確かだ。軽すぎて何にも残らないんだけど。でも本来そういう映画なのか。名作名作言われて違うイメージを持っていたのかも。フランス産大作B級恋愛映画って感じ。
つまりいい話でもなんでもないこの映画の凄いところは、こんなしみったれの薄っぺらい恋愛を3時間もかけてえらい大げさに、豪華に描いてしまったところなんだな。それを象徴するのがあの中身のない見事なセリフの数々。何だかやっと分かってきた。そう考えるとゴロゴロあるあほくさい恋愛映画とはレベルが違う気がしてきた。
あと関係ないけどバチストはクサナギ君にそっくり。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (2 人) | [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。