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[コメント] お熱いのがお好き(1959/米)

トニー・カーティスはインタビューで感想を聞かれ、「ヒットラーとキスするようなものです」と答えたとか。それほどスリルある体験だったのでしょう。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 冒頭でいきなりハードな展開。ギャングとFBI、そしてマフィア同士の抗争!ここでシリアス展開か?と思わせておいて、次にいきなりジェリー(レモン)とジョー(カーティス)の女装!と言う突飛なことをやってくれる。しかもモンローの登場シーンは白黒のくせに、まるで光が差すかのような華やかさを感じ取れる。

 しかもその後の展開がまるでお馬鹿で凄く笑える。ジョーとシュガーの恋愛はともかくも、ジェリーとオズグッドの話は吹き出しまくり。

 ちゃんとストーリーにも起伏を持たせ、最後はハッピー・エンドへ…?なんで男のジェリーとオズグッドがハッピー・エンドなの?しかし、確かにこれ以上ないほどのハッピー・エンドと言うのがさすが。

 モンローの映画は実はこれが唯一観たものだが、ちゃんと演技してる。それに彼女がセクシー・アイドルというのはイヤと言うほど分かった。これは確かに凄い。

 レモンは相変わらず表情の変化が楽しく、特に笑いながら相棒のカーティスに対して怒るシーンは絶品。竹中直人が笑いながら怒る芸を昔やっていたが、あれ以上。自分が「男」であるのか、「女」であるのか、迷うシーンが何ヶ所かあるが、それも上手かった。

 そして映画史に残るブラウンの名台詞!「Well, Nobody's perfect」…凄え!

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (5 人)G31[*] 24[*] らーふる当番[*] べーたん かっきー[*]

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