[コメント] 私のように美しい娘(1972/仏)
『真夜中のカーボーイ』に代表されるように、勘違い野郎ってのは大抵馬鹿を見るもんだが、勘違い女ってのは若くて顔か体さえ良けりゃ無敵である。そういう人類創生以来絶対の真理を、とってもおおらかに面白可笑しく描いた、ある種の動物映画です、これは。
害虫駆除の男の言動や仕種、キャバレー歌手サム・ゴールデンの情事の際に掛けるBGMなどの可笑しくて堪らないふざけた設定が、ちゃっかり物語展開に寄与してるってのが驚きである。教授に恋心を寄せるタイピストも官能的ないい味を出していた。
『ピアニストを撃て』の酒場でドイツ語で歌われたおっぱいの歌も良かったけど、この映画でサム・ゴールデン(=ギー・マルシャン)によって歌われる、マディ・ウォーターズ風のブルースは尚一層愉しいですね。歌詞は母子相姦について。歌も巧い。
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