[コメント] キャリー(1976/米)
衝撃が衝撃足り得るのは?
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
未見の方のために、回りくどい書き方をしたが、言いたいのは「どんでん返しとはどうあるべきか?」ということだ。 (この映画のラストは一般的にどんでん返しとはいわないと思いますが、あえてそう呼ばせてください)
私見だが、こと映画において最も上質などんでん返しとは、「そのシーン」無しでも一個の作品として充分に成立する場合をいうのだと思う。
「ああ、この後はエンドクレジットになるんだな…」と思わせた上での衝撃のシーン。正確に「あと何分」「あと何頁」を知らないからこそ味わえる、まさに映画的な醍醐味だ。 つまり、どんでん返し映画には斬新なアイディアだけでなく、「どんでん返さない」ところまでの丁寧で誠実な作品づくりが必要なのだ。
そういう作品づくりをしたあかつきに、“劇場中の頭がジャンプする”というような表現者冥利に尽きる余録が与えられるのだろう。
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