[コメント] ハワイ・マレー沖海戦(1942/日)
一つの記録映画として考えるとあまりにも生々しく、手放しの評価はできない。ただし、最後の一線で踏み止まろうとしていた製作者たちの真剣な視線、表情のようなものは感じられる気がした。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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マレー沖海戦の場面。
訓示をする指揮官が「敵艦隊の位置は基地に帰ることができる範囲を越えているかもしれないが、命令は以上の通り」と言ったり、なかなか敵艦を見つけられない攻撃機の機長は、帰投する燃料が無いと告げる機関士に「基地に帰ると思うな」と答える。
「戦意高揚映画」でそんなセリフがまかり通ってしまうのだから、やはりあの戦争は最初からボタンをかけ間違っていたのではないかという気がする。
そして、そういった社会、時代の持っていた閉塞状況を、今に伝えてくれた制作者に感謝したい。
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