[コメント] 荒野の七人(1960/米)
「やぁ」と云って意気投合し、「じゃぁ」と云ってあっさり別れる、その男らしさに惚れ惚れする。正義とか男の意地なんてものを追求しながら、その絶対性をキッチリ否定しているところも素晴らしい。
本作を日米安保、在日米軍の正当性を示唆した米帝プロバガンダだ、なんて云うのは穿ちも穿ちすぎ、誤読もいいところで、むしろこれはヘミングウェイよろしく国際義勇兵の栄誉を讃えた、当時としては立派過ぎるほどの、そう、早過ぎた反体制映画なのだ!
荒野の七人は、金や女に目が眩むことはあっても、「政治的遠謀」や「居座り」とは無縁、仕事さえ終われば、風のようにその場を立ち去ってしまうのだ。
黒澤ヒューマニズムが、アメリカでさえ、正統に受け止められていた時代があったのだ。現代では中国人でさえ、それを捏造しているというのに!
それだけに惜しい!あの長老だけは高堂国典に比べると遥かに見劣りがする!
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