[コメント] カビリアの夜(1957/伊)
なんで俺まで良心の呵責に…。今まで迷惑掛けた人達(男女問わず)に謝りたくなる映画。
穴倉に貶められた婆さん娼婦のシーンがあるから、カビリアの恋の行方に陰りが見え始めたときに、そうなることは予測できたにもかかわらず、いや予測できていたからこそ、胸が痛んで観ているのが辛かった。
*追記(2002年10月12日) シネスケでは表記されていないが脚本に当時文壇の寵児だったP・P・パゾリーニが参加している。ローマ貧民街の娼婦とヒモのリアルな描写は現地に棲んでいた彼の協力があればこそ。『カビリアの夜』は優れた恋愛悲喜劇であると同時に、貧しき者の心を歪めてしまったものへの怒り、産業化した宗教への不信などを率直に訴えた’60年代型社会派映画の原典でもある。
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