[コメント] 青空娘(1957/日)
シンデレラのストーリーそのものだが、若尾文子の若さ、元気さで、シンデレラのような湿っぽさはまるで感じさせない。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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2010年元旦に鑑賞。元旦に相応しい明るい作品と思い、題名で選んだのだが、大成功だった。元気を貰ったし、一年間、心に青空を持っていこうと思えた。
若尾文子が菅原謙二と川崎敬三のどちらを選ぶのかにも、とても興味を覚えた。「お金は無くとも誠実な先生」、という方向かな、と思ったけれど、金持ちのボンボンを選ぶあたりも、いい意味での若尾文子のドライな感じが表わされていて、逆に好感が持てた。
家政婦のミヤコ蝶々と弟が味方になってくれたのが、観る者に安心感を与えてくれて、彼らが画面に現れるとホッとする。すごく好きなキャラだ。
初めて実母と対面した若尾文子が、母の胸にもたれ、「抱いて下さい、お母さんに抱かれるのは初めてです」と言った、その言葉。人は大人になると親に抱かれる事はなくなる。当然の事なのだが、なぜかハッとさせられたセリフだった。
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