すごく好きな感じの映画でした。色合い，風景，音楽どれも良いムードを感じさせてくれました。

しかし、ひねくれた気持ちになって観ると、また違った面白さになって一粒で二度美味しかったです。人々を堕落させる物なんて麻薬みたいだなって思っちゃったんですよね。そしたら大家さんの誕生日パーティーがもう最高に面白くて。特にチョコ仕立てのご馳走をみんながむさぼるシーン。そのシーンだけスローモーションになってて、なんかドラッグパーティーの光景のようでした。まぁ、ドラッグパーティーなんて行ったことないんで、あくまでも想像ですけどね。レノ伯爵がチョコをに埋もれたシーンでも、チョコの舐め方が尋常じゃなくて面白かったです。なんでそんな口元アップなんだよ！って突っ込みたくなりました。

それにしても、レノ伯爵は気の毒でした。村のために頑張るのにどこか敬遠されてて、奥さんに逃げられて、プライドもずたずたに傷つくはめになって。真面目だけがとりえの根は良い人なのに…。でも彼も結局は幸せを手に入れるみたいだからまだ良かったです。もし彼がDVのおっさんのように村を追われる結果に終わるのなら、かなりこの映画の評価が下がるところでした。