[コメント] ユリョン(1999/韓国)
迫力の映像美と役者陣の面構えは見応えアリだが、隣国(日本)に対する恬とした敵意が気にかかる。
昔日本に身分制度があったころ、それでも心ある人は差別は間違いだと認識していたに違いないが、大方の人はなんの罪意識もなく下層の人々を侮蔑していたことだろう。
前世紀前半の両国関係ゆえに、日本に対して剥き出しの敵意をぶつけてくるというならともかく、ごく当たり前の空気のような存在としての敵意を見せつけられると、怒りを通り越して慄然とするものを感じる。映画とは直接関係ないが、観終えてそんなことを感じた。
映像の切り口と同様、敵への配慮のなさまでハリウッドに似てきた、ということだけだとしたら、まだよいのだが。
75/100(01/11/11記)
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