[コメント] 決断の3時10分(1957/米)
似て非なるもの。そして男にとって辛いセリフ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
ご存知のように、本作は丁度50年後の07年に再映画化された。が両者はテーマが違っていて、似て非なるものだ。
それは、両者とも“男の証明”を描いているが、07年は息子に対してであり、57年は妻に対してである。
先に07年を観ていたのだが、今回57年を観て、改めて07年が現代的なエンターテイメント作品になっていると強く感じた。57年は淡々と進む。現実のように進む。
そして。妻が一言いう「最近は見て見ないふりをする人が多くなった」。実質このセリフから、この物語は始まる。この映画は、そういわれた男の行動の一部始終である。
つらいセリフはもう一つある。G・フォードが言う「奥さんはお前と結婚する前は綺麗だったろうな」。これもキツイ。男にとって本当にキツイ言葉だ。(ウチは関係ないが・・・エッ、ごめん)
「夫の証明」。もっとも夫を動かしていくのはそれだけではなく、他の要素も絡んでくるのだが、それも自分自身に対しての「男の証明」になっている。
そして、ラストシーンはマイベストに入るほどの素晴らしいシーンである。とりもなおさず夫婦の愛の映画です。
追記。先日(2013年8月20日)原作者のエルモア・レナードさん死去。冥福を祈る。
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