[コメント] 小島の春(1940/日)
映画として観るならまあまあだが…。
瀬戸内に住む患者を訪ねて回り、専門の療養所入所を勧める女医の姿。それ自体には何も文句はない。しかしこの映画には癩病患者が不当な差別を受けたり、あるいは病人ではないのに感染者だと疑われて強制的に連行されたりしてきた経緯がまったく描かれていない。その意味ではこれは単なる啓蒙映画・国策映画に過ぎず、今日見れば、重大な欠陥作品であると言わざるを得ない。杉村春子はなるほど確かに上手かったけれど。
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