[コメント] マレーナ(2000/米=伊)
ご近所お色気ムンムン姉さんのフェロモンで少年特有のエロ妄想大暴走(reviewではチョット真面目に・・・)
これで描かれてるのは「嫉妬による無自覚な悪意の刃」
マレーナを取り巻く悪意の噂。これの元を辿ればすべてが「嫉妬」。女性はその美しさ、彼女を取り巻く男性の羨望の眼差しに嫉妬する。男は男でマレーナをモノにできない現実とマレーナへの羨望から、マレーナ像を貶める負け惜しみ(フラれた女性を悪く言う心理かな?)、これも元を辿れば「嫉妬」である。
しかしこの「嫉妬」。人々の「正義感」に結びつき悪意が暴走し、しだいにマレーナを傷つけていくのである。この「正義感」という大義名分により人々は悪意に盲目になってしまうのである
この物語では主人公はマレーナに好意を寄せ、彼女をストーカー紛いに彼女の情報を詳細に手を入れている。しかし世論(周りの人々)は噂のみで彼女を知った風に悪口を言う。つまりこの少年は真実を一番知っているのに、世論から一番遊離した存在としてこの物語に登場しているのである。つまり、彼が示しているのは「噂、世論の不確性」である。
つまりこれの最たるモノは週刊誌、ワイドショー等で、世論に一番受け入れ易いのはこの「嫉妬が転化した正義感」。だから「あいつ最近売れてるけどさ・・」 「成功してるみたいだけどさ・・・」みたいな、有名人の揚げ足を取るみたいなゴシップ・ネタが氾濫するのである。
集団リンチのシーンが惨いと思った方、私の意識した事を自覚してなかったら、明日の我が身ですよ・・・・
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