[コメント] 千と千尋の神隠し(2001/日)
「面白かったよ」という人に「どんなとこが面白かった?」と聞くと「………。」と考え込んでしまう。不思議でしたが、観てやっとその気持ちが分かりました。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
ストーリーが一本の道を走るのではなく、くねくねと寄り道していくので魅力が表現しづらいのです。千尋の成長を追う物語かと思えば、そう思えない節も幾つかあります。感じ方は人それぞれですが、結局自分なりの結論としては「作品の持つ世界観」こそが最大の魅力だと感じました。
そんなに多くの意見を聞いたわけではありませんが、男性より女性に人気が高いのもそれで納得がいきます。なにしろディズニーランドを楽しめる男は少ないですから。(エレクトリカル・パレードはいいんですがね…)
で、その世界観がなぜ魅力的かというと、作品中に現実と仮想世界とを表現したことが大きいと思います。現実があることで仮想世界が明確に、現実とは別の世界となるからです。あくまであの世界は千と千尋でしか会えない世界だと感じるから、観賞後その世界との別れをふと寂しく思うのかもしれません。それにハクがその世界に取り残されていることも一つの要因でしょう。リピーターが多いのもそういう理由からだと思います。
余談ですが、魅力を伝えづらいこの作品のキャッチコピーは大変だったでしょうね糸井さん。「トンネルのむこうは、不思議の町でした」なんともあいまいなキャッチコピーです(笑)。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (2 人) | [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。